勝木書店 KaBoS宮前平店あての長文ラヴ・レターをネットに放出する いきもののはなし

KaBosさん、愛称で呼ぶまでずっと勝木書店って呼んでいたのみゃう…
2025年10月5日勝木書店 KaBoS宮前平店 閉店
24年前
駐車場になっていた元すすき野原に
巨大な本屋さんが出来た
本を探して
本を買って
本を読んで
本を知って
時には
待ち合わせ場所になり
張っていた気が緩んで涙を流す場所になり
家に帰りたくない時の避難場所になり
切羽詰まった時のお手洗い場となり
暗闇の灯となり
そして
我が家では愛称で呼ばれる程
大事な存在だった
勝木書店 KaBoS宮前平店
閉店のお知らせとニュース記事
公式

【KaBoS宮前平店 閉店のお知らせ】— 勝木書店 KaBoS宮前平店 (@KaBoS42285738) 2025年8月9日
タウンニュース
同店は2001年にオープン。当初は書籍とCD・DVDの販売が中心であったが、地域のニーズに合わせて文房具の品揃えを増やし、カフェも併設する現在の形になった。


1:2025/10/06夜 まだ店内に明かりがついているが、駐車場も閉鎖され、駐車場を照らす照明とこの後ろにある大きな看板の強力なライトアップはもうなく、全体的に暗い
2:2025/10/07朝 こんなにがらんどうの駐車場はじめてみた
勝木書店 KaBoS宮前平店との思い出と感謝の長文
社交場にいる
KaBoS宮前平店でおっきな本屋さんが身近になった
宮前平には区役所があるのに
駅前の本屋さんは隣駅のそれより小さかった
そして、すべての書店が徒歩圏から微妙に外れていた
たまプラーザ、宮崎台、鷺沼…

よく考えると悲しいな
KaBoS宮前平店ができる前
ネットで本を買う事は
みゃうまつもにとってまだ一般的ではなく(あったかも解らぬ)
「帰宅途中の寄り道」と呼ぶにはその距離は遠すぎて都会の大型書店に行かれず
休みの日に重い腰上げ山を越えて本屋に行くなんて、購入目的がある時だけになる
「用もないのに本屋へ」という機会はほぼない
おっきな本屋の魅力は、ふらりと立ち寄った時の自分の知らない新しい出会いの機会が多いことだと思う
そしてみゃうまつもが三十路に差し掛かった頃
駐車場だったた(多分)所に
おっきな本屋ができた
電車や車に乗らなくても いける
山を越えなくても いける
閉店間際でも 間に合う
気の向くままにふらっと行ける
とっても素敵な
おっきな本屋
こんなに大きな本屋さん
たまプラーザまで行かないと無かったよね!
距離というハードルが下がり
家族全員、本屋に通う機会が増えた
いつしかそのおっきな本屋さんには
家族だけで通じる愛称ができる
それほどにみゃうまつもたちは
KaBoS宮前平店を愛おしく思っていた
KaBoS宮前平店で本を探して
本の分類ごとに書架がある位の規模の本屋さん
見渡す…そう、見渡すという単語がふさわしい程に広いフロアには
人とすれ違うスペースを十分にとりながらも沢山の書架でいっぱいだった
こんなにたくさんの本!
窓面積は広いが
日光による書籍の痛みの弊害を考慮した配置
そのため、店内は昼間も照明が明るい
夏の終わりの黄昏時
外から流れる「やしの実」をわずかに耳で聞きながら
老眼の方でも文庫本の文字が見えたであろう
(当時みゃうまつもはまだ若かったのでそこは想像である)
入口には子供向け雑誌や玩具付き書籍
横に広いカウンターとレジの向こうに
趣味、生活などのムック
週刊誌や月刊誌
カラフルで大判のグラビア印刷本
中央にはハードカバー
奥に単行本、専門書…
小説をよく読み
仕事柄一部のトレンドを追い
休日大工に休日園芸工芸手芸DIY…雑食みゃうまつもにとって
多岐にわたるジャンルを渡り歩くのに最適なお店だった
*リニューアル、カフェの併設後は当時とは異なります
そして本の検索機械
図書館で使ったことがあるので
父も抵抗なく端末に触れる
もし売り切れでも
入荷状況も番号もわかるので取り寄せも簡単
端末を設置するくらい
おっきな本屋がこんな近所に!
何度も言うが、今当たり前だと思っている色々がまだ普通じゃない(なり始め)
座ったままクリック一つで自宅に本が届くことはない時代だ
新聞の本の紹介記事を持たずに「新聞でー!新聞でー!知らんのか!」って店員さんに詰め寄る迷惑客がこの端末一つで減少、お互いのストレスも減少…なんと素晴らしい!って当時ホントに感動したの

こういうやつに限って切り抜きさえ持ってこない
KaBoS宮前平店で本を買って
栗本薫の天狼星から
伊集院大介にはまったみゃうまつも
高校時代はお金がなくて(バイト禁止、小遣い月500円)
20代にようやく天狼星3冊がそろった
そして30代、昔読んだ伊集院大介シリーズの1冊が気になって探しに行く
おっきな本屋さんの書架には「栗本薫」のプレートが差し込んであった
この棚…
端から端まで全部栗本薫だ!
そこには私の知らなかった伊集院大介シリーズの過去の本が全部そろっていた
まあ、そりゃコンプするよね?
だって、もう見つけられないかもしれないし?
重くっても電車で20-30分とかかからないし?
我、今実家住まいの社会人ぞ?
近所のおっきな本屋というのは
そういう場所なのだ

*栗本薫の背表紙だけは講談社文庫のタイトル乗っけました(バカ)
KaBoS宮前平店で本を読んで
オープン当初
書架の間にソファがあった
ここで本読んでいいんだ!
「△△△△という本を探しに来た」ではなくて
「○○についての本を探しに来た」という場合
数冊の中身を確認・比較してから購入する事もある
そんな時ここでは
数ヶ所にあるソファの一つに座り
買う前に中身を確認できた
書架の間に点在するソファを見た時の
みゃうまつもの驚きと感動は
言葉では表現できない
流れて令和
「茶を飲みながら試し読みできる書店」というニュースに
本を大事にする方が猛反対していた
さもありなん
このおっきな本屋さんのソファは
大事な本を傷めるような
下品な似非おもてなし用の設備ではなかった
本をじっくり探したい
長時間経つのは辛いけど本屋で本を探したい
そんな人のための思いやりのソファだったんだ
ってみゃうまつもは今も思っている

KaBoS宮前平店で本を知って
ふと立ち寄った本屋で平積みされている本が目に留まり
思わず手に取るってこと あると思う(ある…よね?)
それは
おっきな本屋の醍醐味なんじゃないのかなと思っている
平積み出来る面積(そもそも、場所がなければ)
立ち止まって確認できるスペース(レジ前や横に積んであっても会計する人の邪魔になるし、会計時に気づいても急かされて手に取らない)
新刊やベストセラー以外の本を紹介できる余裕(これには場所の余裕と店員さんの時間の余裕も必要)
だた、せっかくいい出会いがあっても
それが帰宅途中の神保町だったりすると
重くて持ち帰れないという事由が発生する
休日たまプラーザまで行くか、と諦めて帰宅するが
その時はもうあの出会いの興奮がおさまり
「ま、来週でいいか」と購入を辞めて忘れてしまう…
そうして一つの新しい知識や興味を得る機会を失うのだ
大変にもったいない
その点、KaBoS宮前平店なら
おっきい
ハードカバーも、雑誌も、ムック本も平積み天国!
見やすい!
新刊だけでなく季節にあった内容特集も充実!
助かる!
近い!
そりゃもう
用がなくてもなんとなく行くよね?
んで、近いから重くても平気!って購入するよね?
本屋さんもみゃうまつももウィンウィンだよね?
近所のおっきな本屋というのは
そういう素敵な出会いの場所なのだ

KaBoS宮前平店で待ち合わせて
東急宮前平ショッピングパークのベンチでもいいんだけど屋外だし
宮前区役所でもいいんだけど閉まる時間早いし
その点ここは
駐車場がある
屋内トイレ付
ソファあり
入るのに気後れするなら入口横に庇もある
なんなら待合せした父に本を買ってもらえる
近所にできたこのおっきな本屋は
待ち合わせとしても最高の場所だった
みゃうまつもが引っ越してからカフェが併設された(2014年11月)
より待ち合わせに最適な場所になっていただろうな
欠点は一つだけ
広いから探すの大変だよ!
(先に○○コーナー付近にいるよとか伝えておくのだ○ッター!

KaBoS宮前平店は涙を流した避難場所
職場でハラスメントにあった
カッターをその身にあてたこともあった
退職前するまで沢山苦しみ、泣いた
初期は家族に心配され気遣われるのが嫌で
夜あてもなく外を徘徊する
歩いて歩いて明かりの灯る場所にたどり着く
おっきな本屋
駐車場からじっとそれを眺めていてなぜか涙が流れた
もうだめだ、と思った時
大切な人に助けを求めた
待合せたのは
おっきな本屋
夜でも明るい安全な本屋の
人の少ない夜の駐輪場
自分を取り戻す為かなりの期間療養生活だった
無為な日々が過ぎ、ようやく落ち着いてきた時期に
店内に入れるようになった
平積みされている本を眺め
文字が理解できる位回復したことを知る
元々本が大好き、本屋さんも大好き
それを思い出したのもこの場所
KaBoS宮前平店は切羽詰まった際の駆け込み○○○
OL時代
駅のトイレが怖くてどうしても入れなかった
でも帰宅前に…!
と切羽詰まった時
夜遅くまで開いている
おっきな本屋2階にあるお手洗いをお借りした
その節(数回程)はお世話になりました

KaBoS宮前平店は暗闇の灯
通り向こうの区役所の明かりが消えても
店内の照明、そして店前の広い駐車場や2階駐車場スロープを煌々と照らすライトのおかげで
閉店まで東急宮前平ショッピングパークの隣はとても明るかった
宮崎6、土橋7へ帰る者にとって
これほどありがたいものはなかった


2025/4撮影
1:東急宮前平ショッピングパーク閉鎖後 17:30
2:同夜 19:00
2025年3月
東急宮前平ショッピングパーク提携駐車場は閉鎖され、解体工事の為衝立で覆われた
住宅街から国道へのバイパスとして駐車場敷地内に歩道が確保されたが
ショッピングパークからの照明もなく、塀が高いため交差点からの光も届かない
それでもKaBos宮前平店の店内の明かり、手前の駐車場と2階スロープを煌々と照らすライトのおかげでこんなに安全に通ることができた
KaBoS宮前平店は紳士淑女の社交場
東急宮前平ショッピングパーク横に
魅惑のおっきな本屋さんができて そう月日の経たぬ間に
我が家ではその素敵な本屋さんを
こう呼ぶようになった
紳士淑女の社交場
いつしかその呼称は
社交場
と縮小されたが
みんな
ずうっと
そう呼んでいた
お父さんは?
社交場行ってる~
今どこ?もう着いた?
土橋交番、社交場で待ってて
あ!買えたんだ!
やっぱ紳士淑女の社交場だあね
ローソンなくなったけど社交場あるから
そだねよかった

名付け親は誰だったか思い出せないが
初めてお店に行った時のあの
広さ
明るさ
圧倒的な書架の数
書籍という宝の山
優雅に座れるソファ…
KaBoS宮前平店を形作るすべてが
おっきな本屋欠乏症の一般家庭みゃうまつもたちにとって
ハイソな人が交流する場所に映ったのは
当然と言えよう
お陰で
KaBoSを何と読むのか
かなり長い間知らずにいた
そんな失礼なみゃうまつもであるが
本を購入する以外にも
沢山の思い出を持つこのおっきな本屋さんに
大いなる感謝を伝えたいのだ
KaBoS宮前平店さんへ
私にとって
知識の泉
交流の場
家族との思い出の場
心の支え
新しい本屋さんの在り方を知った場
きらきらと輝いていた場でした
そしてこの半年間は
東急宮前平ショッピングパーク亡き後の防犯の砦でもありました
色々な意味で閉店を悲しく思っております
24年間ありがとうございました
自転車で2時間かかる地より
愛と感謝を込めて
三年以上やっているのに知りませんでした(オオウ
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