みゃうまつもは穏やかに暮らしたい

化学物質過敏症みゃうまつもの雑記帳 言いたいことも言えないこんなおからだじゃ~

サンタクロースと赤い服

pixivブックサンタでサンタと赤い服、世が世ならコカ・コーラではなく三越が赤服を広めたと歴史に残ったかもしれない衝撃的w憶測、経験則からのサンタ服の赤の是非について記録した いきもののはなし

サンタクロースの服を青、紫、緑、黄、茶、赤にして比較したイラスト

 

この評論エッセイは「pixiv小説子どもチャリティー企画~ブックサンタ2024~」参加作品でした

(身バレ防止の為、思い出話には所々フィクション混ぜています

 

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想像上の赤服じーさん

 

「涼宮ハルヒの憂鬱」にて本名が出てこないあの男子学生は
サンタクロースをこのように形容しました
(この男子学生の「いつまでサンタクロースを信じていたか」の回答が
「確信を持って言えるが最初から信じてなどいなかった。」…素敵ですね)

 


さて

私は昔

 

サンタクロースがなぜ赤い服を着ているの?寒いからだよ!
どうしてサンタの服は赤いの?染めたからだよ!

 

という
ナポレオンのズボン釣りみたいなネタを聞かされたのですが、それと同じくして

 

サンタクロースの赤い服はコカ・コーラの宣伝からきているんだ!

 

という説を聞きまして
なんとまあ夢のないこと…と思った記憶があります

 

 

これは
サンタさんは本当に企業の看板をしょって赤い服を着ているのか
他の色ではいけないのか…について

正式っぽい出所からの情報と
そこから導き出した持論と私見を綴ったものです

 

 

 

<サンタクロースの赤い服について>

聖パウロ女子修道会(女子パウロ会)公式サイト(A)には赤い服のもとについてこうありました

「サンタクロースの起源とされる聖ニコラス(271~343年ごろ)が生きたころの、司教の儀式のときの服がもとになったと言われています。」(A)
「それまでの絵本や絵画の中に、サンタクロースは青い服を着たり、さまざまな色の衣装を着ていたそうです。今とはずいぶんイメージが違います。」(A)


そして噂の根源コカ・コーラ社のサイト(B)(C)から

「ちなみに、サンタクロースの服が赤いのは『コカ・コーラ』を象徴する色だからとよく言われますが、サンドブロムが描く前にも、赤いコートを着たサンタクロースの絵は存在していました」(B)
「1931年以前に描かれたサンタクロースは、背の高いやせた男性から不気味な雰囲気の妖精まで、さまざまな姿をしていました。聖職者のローブを着ているものもあれば、北欧の狩人のような毛皮をまとっているものあり、その身なりもバラエティーに富んでいたのです。」(B)
*サンドブロム:ハッドン・サンドブロム シカゴ育ちのスウェーデン系アメリカ人画家 1931年にコカ・コーラ社のクリスマスキャンペーン広告でサンタクロースを描いた(C)


世界の民謡・童話のサイト(D)から
「結論から言うと、サンタの赤色は、サンタクロースのモデルである聖ニコラウスなどの聖職者が着用する「祭服(さいふく)」の色の一つが元になっていると考えられる
そして19世紀アメリカでサンタクロースのイメージが確立されると同時に、その衣装に赤色が用いられ、1931年以降コカコーラの広告によって世界的にサンタの赤が定着していった。」(D)
「サンタの赤色のルーツであるキリスト教の赤い典礼色。カトリック教会や聖公会では、主に「赤、白、緑、紫」の4色の典礼色(祭色)が用いられる。」(D)
「18世紀から19世紀のヨーロッパでは、サンタクロース(のルーツ的存在)は今日のような赤色ではなく、緑や紫、青や黄色、なめし皮の茶色い姿など、様々な配色の衣装で描写されることが多かった。」(D)
「赤い衣装のサンタクロースが確認できる最初期の印刷物としては、1821年にニューヨークで出版された「Old Santeclaus with Much Delight」の挿絵が知られている」(D)


注意:これらのサイトではトーマス・ナストの位置づけが異なる記載もあるのですが、今回は服の色に焦点を置きますのでその部分は省略します

 

 

そうして
ここから総合して勝手に考えたのがこちら

 

・サンタの服が赤いのはモデルとなった聖ニコラウスの祭服の色が元になっている…というのはやや合っている
→補足すると「サンタの服は赤、緑、茶(毛皮)他多様であったので

 それらの元は、典礼色(主に赤白緑紫)であったり、他の伝承の存在(北欧神話のオーディン)がモチーフになった色(マントの青色)であったりすると考えられる」

 

・サンタの服を赤にしたのはコカ・コーラ社…というのは誤り
・コカ・コーラ社の広告が最初にサンタを赤服にした…というのは誤り
→赤い服のサンタや赤い祭服姿の聖ニコラウスの絵は1931年以前から存在するので、「コカ・コーラ社がサンタの服を今までなかった赤にした」訳ではないし「赤い服はコカ・コーラ社が原典」と言う訳でも勿論ない
 (日本の事例については後述)

 

・サンタの服は最初は赤ではなかった…というのは誤り
→正しくは「サンタ服=赤が定着する前は、赤もあったけど緑や青や紫、毛皮などバリエーション豊富だった」

 

・サンタは色々な色・素材の服で表現されていた…というのは合っている
→宗教画や童話の挿絵などで確認できる

 

・サンタの服が赤いというイメージを拡散させたのはコカ・コーラ社の広告…というのはやや合っている
→詳しく言えば「幅広く宣伝できる企業の広告に赤い服のサンタが出たことで『サンタ=赤服』の認知度が上がった」
 (コカ・コーラは1899年以降に瓶詰権利を獲得してから全米に広がり、1920年代には海外にも進出し始めたので)
 *今のようにSNSがあればイチ出版社だけで出していた本の挿絵を世界中に拡散させてイメージを定着させることも可能だったかもしれないけど、この時代では世界的規模の企業でないと不可能ですものね

 

 

<サンタクロースの服は赤以外はだめなのか>

上記の情報から
「『サンタの服は赤くなくてはいけない』なんてことはありません」
というのが回答だと思いました

 

 

<私見:日本のサンタもう赤白でいんじゃね?>

…私見ですよ(フフ

日本では
紅白幕、赤飯と餅、慶事の水引など
赤と白の組み合わせは縁起の良いものという認識ですので
サンタクロース=赤服もなじみよさそうですよね

ちなみに…
衝撃(とうしゃひw)の論文があるのですが…


明治大正期のクリスマス受容 クリスマス・サンタクロースの諸表象
勝田彩香(早稲田大学)リテラシー史研究(2013-01-20発行)(E)

「現代でサンタクロースと言えば「赤い服」であるが、当時のサンタクロースの服の色も1907年の段階で「緋羅紗の服」(「朝日新聞」1907.12.17)、「身に赤衣を纏ひ」(「朝日新聞」1907.12.28)、「真っ赤な服をつけて白髪の赤い面を冠りサンタクロースに装ひ」(「読売新聞」1914.12.13)とあるように「赤色」もしくは「緋色」である。そしてカラーの絵でも、1921年の時点で赤い服のサンタクロースが描かれている。
コカ・コーラ社は赤い服のサンタクロースに関して、1931年から描かれていた自社の宣伝用のサンタクロースのイメージが「定着した」としているが、先述した通り「白髯」は既に明治期の日本に存在し、「帽子」も「赤い服」も1907年には存在していた。
このことに加え、他の色で描かれたサンタクロースが発見できていないことから、コカ・コーラ社のものより前に、既に日本では赤服白髯のサンタクロースのイメージが形成されていたと考えられる」(E)


1907年に赤い服の描写がある事については
先述の通り
赤い服のサンタは1931年のコカ・コーラが初ではない

赤い衣装のサンタクロースが確認できる最初期の印刷物は1821年

って事が判っているのでおいといてですね
この論文の衝撃的(オオゲサ)な点は

 

『コカ・コーラ社が拡散する
 昭和6年よりずっとずっと前にはね
 日本では赤服白髯のサンタのイメージが定着していたんじゃね?』

 

ってとこなのです


そしてもう一つ…

国立国会図書館には
大正元(1912)年、大正7(1918)年に
雑誌『三越』の表紙として杉浦非水によって描かれた
サンタクロースの絵があります

そこには
「赤服」「白髭」「赤帽」「体格よさそう(赤服の表面積が大きい)」
という
もうしっかり現代のサンタクロースと同じ記号がそろったサンタが描かれてあるのですよ(F)

 

ということは…

もし…

三越が

世界を股にかける大企業だったなら

……


『赤服のサンタのイメージを定着させたのは
日本のデパートでした!』


……

ってことになっていたかもしれないのです
ふふふ・・・

 

 


<私見:日本のサンタもう赤白でいんじゃね?その2>

実は私
サンタコスで接客したことがあります

赤いスカートに赤い帽子、寒いから上だけは店にある紺色のジャケットw
改装前の東京駅で吹きさらしの中チキンやサンドイッチを売る似非サンタさんは足が寒い

もう一つはサンタ帽orトナカイの角だけ頭に載せるバージョン
お辞儀する度にずり落ちるし
お怒りのお客様がいらしたらすぐ外して対応しないと
「舐めてんのかゴルァ」ってなっちゃうのでそれもメンドクサイ

 


それらを経験した上で
商業的観点(?)から見るとですね

 

・赤は目立つから客寄せになる
 →売り上げに繋がれば恥も許せる

 

・実際は寒いけど見た目は温かそうに見えるから客的にはヨシ
 →(ヨクネエ泣…でもたまに気づいてくれた優しいお客様が購入してくれたり使い切りカイロくれたりして癒される

 

・サンタコスなんて恥ずかしいけど、赤いともう自分じゃない気がして吹っ切れる
 →自分では着ない色だから時給の為と割り切れる

 

・色のイメージが良い
 →華やかだとお客様も嬉しそうだし、赤白緑はクリスマスって刷り込みがあるので少し気持ちが上向きになる

 

…まあ
皆がハッピーなクリスマス(特にイブの夜とか)に仕事をする人にとっては
「お前の赤が役に立つのさ」
的立ち位置という事です

 

 

<私見:日本のサンタもう赤白でいんじゃね?その3>

実は私
いろんな色でサンタを描いたことがあります(猫ですが)

そして確信したのです
やっぱ赤しか勝たん…と

 

赤:うんうんサンタだね、うんうん
緑:…なんかこれからオペって感じ?袋の中にメスとかレーザーとか入ってそう
紫:…え・・・あ・・・節子これさんたちゃう、さたんや

 

やっぱり赤が一番似合うのですよ

 

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参考:
(A)サンタクロースの赤い服について (聖パウロ女子修道会(女子パウロ会)公式)

Laudate | キリスト教マメ知識 サンタクロースの起源


(B)サンタクロースの赤い服について(日本コカ・コーラ株式会社公式)

サンタクロースと「コカ・コーラ」5つのトリビア 


(C)1931年に赤服大柄白髯のサンタを広告に描いたハッドン・サンドブロムについて(日本コカ・コーラ社公式)

「赤い衣装のサンタクロース」のルーツ 「赤い衣装のサンタクロース」はコカ・コーラ社のキャンペーンがルーツだった!?


(D)サンタクロースの赤い服について(世界の民謡・童話のサイト)

なぜサンタは赤い服?意味・由来 いつから? 赤い衣装を着るサンタクロースの由来は?赤の意味は?


(E)日本では1907年の段階で赤服サンタの記載があったという資料と、1931年のコカ・コーラ社より前に日本では赤服白髯のサンタクロースのイメージが形成されていた事を考察する論文

明治大正期のクリスマス受容 クリスマス・サンタクロースの諸表象(勝田彩香(早稲田大学)リテラシー史研究(2013-01-20発行))早稲田大学リポジトリ

 

(F)大正元(1912)年、大正7(1918)年の雑誌『三越』の表紙に描かれた「赤服」「白髭」「赤帽」「赤服の表面積が大きい」サンタクロースの絵

杉浦非水の『三越』 | NDLイメージバンク | 国立国会図書館

 

 

 

pixiv小説子どもチャリティー企画~ブックサンタ2025~

参加タグ「booksanta2025」を付けてpixivに小説を投稿すると、投稿作品数×500円がピクシブ株式会社から認定NPO法人チャリティーサンタへ寄付される企画

 

今年の企画概要

www.pixiv.net

 

 

ブックサンタ

認定NPO法人チャリティーサンタが全国の様々な困難によって体験格差を抱える子ども達*に新品の本を贈るため、2017年に書店と連携して始まった 

*困窮家庭 児童福祉施設等 子ども支援団体

届いた本は、プレゼント先の家庭に事前ヒヤリングした情報(年齢や興味関心など)をもとにマッチングを行い、主にクリスマス、その他、誕生日や入園入学祝いの機会に届けられる

 

参加する手段は複数

①本を寄付
秋分の日〜クリスマスイブ期間中、ブックサンタ実施書店(オンライン有)にて寄付したい本を購入→書店から運営に配送
②寄付金
寄付金は本を管理する倉庫管理費、保管作業費(1冊ずつシュリンクををかけてから倉庫で保管する)、梱包ラッピング費、配送費、印刷費、広報費、人件費など活動運営費に充てられる
 ・継続サポーター(特典あり、月1500円、月3000円の二つ)

 ・単発(クレジットカード、振込)
③クラウドファンディング

公式はこちら

booksanta.charity-santa.com

 

 

 

三年以上やっているのに知りませんでした(オオウ

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