春は引っ越しシーズン 細かなごみと粗大ごみ、新しくしたものと古いもの
本当のゴミと、リユース・リサイクル可能なゴミと、本当は再生できるのにできなくしてしまったゴミ…ゴミには3つあると思う いきもののはなし
古紙のリサイクル
リサイクルは、一度使用された紙を繰り返し使用することで森林資源の有効的な活用になります。古紙をリサイクルすることで、新たな森林伐採を抑制し、貴重な森林資源を守っていくことが可能です。そして、紙をゴミ箱に捨てそのまま廃棄物として処理される量を減らすことができ、廃棄物の減量化に繋げていくことができるのです。
SDgsが叫ばれる以前から
紙のリサイクルは提唱されていました
理由は上記とほぼ同じでしたね(と勝手に思っているみゃうまつも
身の回りにある紙には
再利用できる紙とできない紙があります
それを正しく理解しないと
せっかく分類して出した紙に
使えない紙(禁忌品)が混ざってしまい
出来上がった紙が損紙になってしまったり
再生工場の機器の故障につながったりします
古紙の種類
新聞
新聞のみの回収、新聞と折込チラシともに回収 地域で異なります
段ボール
波状に加工した紙を表裏の紙で挟んであるものが段ボール
ボール紙でできただけの箱は段ボールにあらず
*アルミ箔ラミネート段ボールや
蝋段(ワックス付段ボール)は古紙になりません
(輸入青果物・水産加工品を入れるツヤツヤでめっちゃ丈夫な段ボール箱)
雑誌
雑誌・書籍・印刷冊子、パンフレット、カタログ類の本体が対象
表紙がビニールコーティングされているものはリサイクルできません
(例:図書館にあるような汚れ防止ビニールの貼ってある本)
*付録やとじ込みのCD、化粧品、シールなどは外します
紙パック
牛乳、ジュースなどの飲料用紙パックがリサイクル紙の王様(フフ
内側にアルミが使われている紙パックは対象外です(豆乳やお酒によくある)
*スーパーの紙パック回収ボックスではアルミの貼ってあるパックも回収できるところがありますので確認してみましょう
雑紙
そして
リサイクル可能だが上記の分類に入らない紙のことを
雑紙
といいます
雑紙とは
『雑がみは、新聞・雑誌・段ボール・飲料用紙パック以外の紙・板紙のことです』
『地域によって分別区分が異なるため、お住まいの地域のルールをご確認ください』
雑紙の種類
投げ込みチラシ(ポスティングされた広告とか)
*チラシに接着されているサンプル品(クリームやシャンプーなど)は紙ではないのではがします
包装紙、紙袋
*樹脂製の把手は外します
封筒、葉書、ダイレクトメール
*窓付き封筒のフィルム、封のりテープ部分はカットします
ノート、メモ用紙、学校配布のプリント、コピー用紙
紙箱(ボックスティッシュ・お菓子・おもちゃなどの紙箱)
*ティッシュ箱などについているビニールは剝がします
紙製のファイル、バインダー、カレンダー
*金具は取り除きます
トイレットペーパーの芯
*これらにはすべて例外があります(詳細は後述)
紙から取り外しておく異物は?~「ホッチキスは外すの?問題」など
リサイクルしたい紙には紙以外のものが
付着、同封されていたりします
これらの中には
工場での作業工程で除去不可能なものがあります
出す前にみんなで取り外しておくもの
セロハン・フィルム類
窓付き封筒のセロハンやティッシュボックス取り出し口のビニール
発泡スチロール
段ボールに強力貼付されてたりする
プラスチック類
付録のCDとか
布製品
布張りの箱など
粘着テープ・ワッペン・シール類
ビニールテープ、マスキングテープ、両面テープ(封筒の封のりテープも)など
粘着性のあるものは熱で溶けるし冷えて固まるので厄介
雑誌等に綴じ込まれているシール台紙は破いて取り外す
金属類(ファイルの金具 、金属クリップ、ホチキスの針)
ステープラーの針や、金具は紙ではなく、リサイクルには適しません。
取り外して排出してください。古紙分別チェッカー(公益財団法人古紙再生促進センター) の検索結果より
解答キターーーーーー
取り切れなかった場合は古紙として出さないようにしましょう
つまり
どの自治体に出すときでも
古紙をまとめてガムテープでとめたり
プラの把手がついた紙袋にいれたり
ビニール袋に入れたりしては
だめ
という事です
禁忌品~紙とよく間違えられる紙・リサイクルできない紙
紙のように見えて実は紙ではない物体や
紙なのですがリサイクルできない紙があります
これらを禁忌品と呼びます
上記の古紙の分類に入っていても
このような紙は雑紙として再利用できないので混ざらないようします
主な理由
溶解、洗剤や漂白などの再生の工程で
取り除けない物質が含まれている紙なので!
番外編(古紙になるけどやめといたほうがいいもの)
名刺、郵送されたはがき、封筒、コピー用紙に印刷された明細
シュレッダー済みならいいけど…個人情報がだだもれだもん
*以下このサイトを参考にしました)
古紙に出してはいけない!! リサイクルできない紙類(pdf)
そもそも主原料が紙ではない
不織布
紙パルプ仕様のものもあるが大半は
PP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)
疑わしきは古紙にせず
*マスク、簡易お手拭、フローリングワイパー、コーヒーフィルター、水切り袋、ティーバッグ、キッチンペーパー、包装紙等に使われている
合成紙 ストーンペーパー
主原料が合成樹脂、炭酸カルシウム
紙より丈夫でつるつるしているしわになりにくい
*なんか紙とちょっと違う手触り(みゃうまつも比)の地図などは合成紙かもしれないので、持っていたら原材料を確認してみるといいです
汚れが付いた紙
ピザの箱やクリームのついたケーキの箱、使用済みのキッチンぺーパー
洗剤の箱は残った洗剤成分が溶け出します
また、カビが生えた紙も古紙になりません
絵具やクレヨンの油も取り除けません
熱で発色する紙
作業工程で熱を加えるため古紙として利用できません
感熱紙
熱に反応する薬品が塗ってあるので再生紙にしみができる
*熱転写のファクシミリ用紙、一番ポピュラーなのがレシート
昇華転写紙(捺染紙・アイロンプリント紙)
*アイロンプリント用紙、裁縫の型紙
*カバンや靴がつぶれないように丸めて詰め込まれている紙(緩衝材)の中には
昇華転写紙を用いた緩衝材があります
(反転された模様や文字が薄く印刷されているような紙です)
昇華転写紙はリサイクルできません
というかリサイクルの邪魔をします
昇華転写紙が古紙に混入するとどうなるのか
再生した紙にインクが斑点状に出てくる(ツカエナイ
A4サイズの昇華転写紙1枚の混入で約100tの損紙が発生
生活上の注意
常温でもインクが転写されるので、買った後もそのまま靴や鞄の緩衝材に使い続けていると
カバンの内側など紙と接している面にインクが移ってしまうことがあります
(強調修飾はみゃうまつも)
水に溶けない紙
ティッシュやウエットティッシュの他
以下で紹介する
作業で除去できない物質を
塗ったり混ぜたりしみこませた紙の中にも
水に溶けない紙があります
除去できない何かをしみこませた加工紙
硫酸紙(パーチメント紙)
クッキングシート、おかずカップ
パラフィン紙、ワックスペーパー、蝋引き紙、薬包紙、蠟段
パラフィン(ワックス)をしみこませている紙
*紙袋やお菓子のラッピング用紙、ドーナツを包んでるうすいつるつるの紙など
*段ボールにもロウダン(蠟段)といって表面がつるつるした水に強い段ボールがある
抄色紙
色が抄(す)き込まれている紙 表面に色がついているのではなく
裂いたとき紙の繊維自体に色がついてるのですぐわかる
*色紙、色画用紙など
果物類のクッション材
箱詰めリンゴなどでよく見る丸い果物の底を安定させる形状をした紙は
色が抄(す)き込まれているものがある(青緑とか茶色とか)
表面(裏)に除去できないものが塗られている加工紙
カーボン紙、ノーカーボン紙
裏面にカーボンが貼ってある(カーボン紙)
表面に発色剤・顕色剤が塗布されている(ノーカーボン紙)
のりのついたもの
のりが除去できない
*圧着はがき(印刷面の上にUVニスや糊を塗布 公共料金のお知らせなどによるある)
防水加工された紙
*紙コップ、紙皿、紙製のカップ麺、アイス、ヨーグルト容器など
ラミネート、樹脂コーティング、アルミコーティング紙
*飲料パック、カップ麺の蓋
箔押しされた紙
金属が取り除けない
*金箔などがついている箱 金や銀の折り紙
感熱性発泡紙(立体コピー紙)
ベースとなる紙の上に感熱性発泡カプセルを塗布した紙
*点字用コピーなど
印画紙
感光材料(乳剤)を塗布した紙
*写真、インクジェット印画紙など
臭いのついた紙
・古紙処理工程で完全に脱臭することができず、製品に臭いが残ってしまいます。
*洗剤・線香・化粧品・薬品・石けんの箱、芳香紙など強い臭いがしみこんだ紙や包み紙など
古紙のリサイクルと香料
古紙をリサイクルするときに大切なことは、古紙を種類ごとに分別することの他に禁忌品を混ぜないようにすることです。その理由は、禁忌品が混ざると生産工程での機械トラブルや不良品の原因になるからです。禁忌品が古紙に混ざらないようにしましょう。
昇華転写紙(アイロンプリント紙)
感熱発泡紙(点字の印刷物)
においのついた紙
昇華転写紙(アイロンプリント紙)
感熱発泡紙(点字の印刷物)
石鹸・洗剤・線香など、においの強く残るものの箱
ピザ・ケーキ・ドーナツ等の箱
においのついた紙が禁忌品でも上位にある理由は
作業工程で完全に脱臭できないため
再生紙ににおいが残るためです
古紙に出してはいけない!! リサイクルできない紙類(pdf) より
つまり、
移香した紙はリサイクルできないのです
公益財団法人古紙再生促進センターで
例として挙げられているのは
臭いのついた紙・芳香紙
香水試供品付の雑誌、線香箱
…どこにも柔軟剤とは書いていませんが
現在の徐放性、高残香性柔軟剤は
線香の箱、芳香紙と同じ、それ以上に
あらゆる物質、体表面に付着し
水洗い程度では落ちないにおいを発生させ続けます
つまり
家じゅうの物体、生物に
長時間香料を付着させる機能を持つ
マイクロカプセル香料使用の柔軟剤等を
使用するご家庭は
古紙のリサイクルに参加できません
可燃ごみ。普通ごみ等 ほんとうのゴミくずとして捨ててください
公益財団法人古紙再生促進センターのサイトには
日本の古紙品質は世界でもトップクラスです。
と書かれています
でも
香害についてここまで無頓着な日本は
香料のせいで損紙率が上がることでしょう
そして今に
におい付きのまま再生紙が国内に出回るでしょう
日本の古紙品質は低下していくのです
スーパーの食品の箱から
学校から持ち帰った教科書から
職場で使った書籍から
局に留め置きされた郵便物から…
ありとあらゆる場所が香料で汚染されている日本では
もう
臭いのついた紙
しかないのですから…
古紙の分別、リサイクル可能かどうかに悩んだら(リンク)
手元にいま捨てる紙があってリサイクルできるか悩んだらここ!
佐久市のサイトでは
あいうえお順に古紙の分類を調べることができます