SpO2(パルスオキシメーター)を手に入れるかをなやむいきもののはなし
最近また酸素飽和度モニター(パルスオキシメーター・SpO2)
という機器の話をよく聞くようになりました。
最初にこの名称を耳にしたのは昨年の春、緊急事態宣言直後くらいだったか…?
その時は 高いとか品薄とか
周囲の話題はそういったものだったと記憶しています
…ちょっとあの頃、エッセンシャルワーカーの端くれだったみゃうまつはそれどころではなかったので定かではない
パルスオキシメーターは
動脈血液中の酸素飽和度と脈拍を、指先で測定する装置です
測定に採血が必要ないので、自宅でもしかもリアルタイムで測ることができるのが特徴です
在宅介護されている方や呼吸器に慢性疾患を持っている方が、毎日の値を病院に行かずとも測れる便利な機器だけど、
これらは血圧同様、その人の個人々々に合った数値の読み方をするものなので、
医師とともに使っていきたい機器なのです
たとえば みゃうまつもは
脈拍56、血圧は90-100/60mmHg以下だし体温は35.8(数年前まで)
というのが正常値だということを知っています
この数値だと
成人女性のバイタルサイン正常値と比べられるとちょっと困ってしまう。
つまり、こういう人が医師と相談せずに勝手に機器を使用し
「うわっ…私の〇〇、低すぎ…?」といって
むやみに病院に駆け込まれても病院さんが困ってしまいます
定期的に測定した数値をもとに医師が患者の正常値を知り、
どの値で危険とするかなどを指導して初めて役にたつ、という感じでしょうか
そんなSpO2がなぜか
「酸素飽和度を測ることで、新型コロナウィルスに感染しているかがわかる」という、
どう転んだらそんなことになるのかぁ、
的な話で出たらしく、ご家庭で購入されることが増えたという話を、
製造元の1つ コニカミノルタ株式会社のHPで見ました
先日またSpO2の話題がネットに上ってきたので、
ちょっと調べてみたら見つけたこの記事です
そこで、今回も同様の理由で話題になっているのかしらと思いさらに調べると
コロナ「突然重症化した人」の驚くべき共通点 | The New York Times | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
これもコニカミノルタさんと同じく2020/04月の記事です
「アメリカで救急医療に携わる医師の見解」として紹介される記事には
- この方は新型コロナウィルス感染症は「無症候性の低酸素症(本人は呼吸上の問題を感じていないが実際には酸素量が低下している状態)」を起こすことを認識し始めた
- 自覚はないが肺の炎症で酸素欠乏→自覚したころには肺の損傷も酸欠もかなり進んでいて、病院にいった・運ばれたときには最終的に人工呼吸器が必要になることが多い→こんなケースばっかだと医療が崩壊してしまう
- これを回避するため 医療現場でPCR検査等をせず迅速に「無症候性の低酸素症」を見つけ出す方法としてパルスオキシメーターを使用すればいい
- ただし、自宅で測定するなら 数値を誤解し、不必要にERに行くことのないよう、使用時にはかかりつけ医に相談したほうがいい
- 「無症候性の低酸素症」を迅速に見つけて重症化する前に治療するためのリソースを提供する必要がある
…といった内容が書かれていました
この記事の4.が今回一般人には特に重要で、
「自宅で使うのなら、測定結果を自己判断して行動せず、かかりつけ医に相談してね」
とみゃうまつもは読みとりました
そして通販サイトでパルスオキシメーターを見てみると、
今は一部の商品はあるようです
しかし価格がピンキリ
比較的安価なものから
みゃうまつもには未知のものなのでどれがよいのかわからない
高いものは国産が多くて数万単位だけど、すでに売り切れている
また、単に低酸素症の確認だけでなく、
慢性疾患の方だと寝ている間も測定できるとか、
心電図等も測定可能とか、
自分の疾患に合った高機能の物を使われるでしょう
商品取り扱いサイトでも機能の説明が載っているところもありますので、
自分の持病や体質で選んだり、
自分に必要かを見極めたりできるかと思います
かかりつけ医を持つ方や、呼吸器疾患で通院されている方は、
購入前に医師に相談されるとよいかもしれません
と、通販サイトを見ながらそう思いました
じゃあ、みゃうまつもは?
購入しようかとふらっと思ったのですが
上記2つの記事を読み
さらに品物を検索して出た結論
買わない方向で
理由
- かかりつけの医師いないでしょ?(今から数値の相談をしに病院を新規開拓するとか本末転倒)
- だってそもそもあなた病院で手当てを受けられるの?(消毒液は〇〇がNGとか薬もNGとか、待合室は柔軟剤だらけで入れないとか、MCSの発作を起こしたら逆に迷惑かけるとか)
- 現代社会不適合な体質なあなたより、世の中にはもっと救わなくてはならない人がいるでしょう?(その人の為に医療のリソースを開けておかねば、そして必要な人の為に在庫を確保せねば)
- メンテナンスできるの?(消毒使えなくなったらどうするの?樹脂臭がいつまでも消えなかったら宝の持ち腐れですよ?)
でも、もし感染して「無症候性の低酸素症」になった場合、重篤状態で病院に運ばれるのは避けたい
もう少しデータを収集して、自分で早期発見できる兆候を見逃さない工夫をしようと、2度目の緊急事態宣言以降のみゃうまつもは思ったのでした
みなさまが目の前の不安と恐怖にだけおびえないで
パルスオキシメーターがどういったものなのかを理解し
これが必要な体質か
これが必要な環境か
自分は有効に使えるか 等も含めて検討し
不安が減る結論を導き出せますように